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小沢一郎代表@民主党について

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個人的に、一度小沢一郎に総理大臣をやらせてみたいと思っていた。
彼なら、今の閉塞した「自民党-官僚政治」から脱却するだけのパワーがあるだろうと、過去は本当にそう思っていた。
それは、お隣の岩手県出身の、東北の有力議員だからというのも多分にある事も事実。

しかし、最近の彼の発言や行動を見るに、どうも彼に任せていても日本は良くならないような気がしてきている。
個人的には、「いかに自民党を政権から追い出す事ができるか」という事を祈願してやまないのだが、小沢一郎はその受け皿にできないと思ってしまっている。

小沢一郎なら、国民に痛みを伴う、本当の「改革」を実行できるだろうと思っていた。今の政治・行政体制を再構築できると期待していた。
でも、最近の彼の行動は「民衆迎合化」してしまっている。選挙に勝つためなら何でもいいと思っているように見える。

そりゃ、政治は数が無ければ始まらない事はわかる。日本国民はみんなが思っているほど賢くないので、簡略化しないと理解できない事もわかる。国民生活が痛んでいるので、それの手当てが必要な事もわかる。実際、何かしらの手当てをしないと、「被害者」が増えていく事になりかねない。
だけど、「ばらまき」だけが救済策ではない。社会の仕組みを作り変えるほどのパワーが無いと、今の社会の閉塞感を解消する事などできない。

国民が望んでいるのは、「官僚支配」と言われる訳の判らない体制を作り変えてくれる事。これは「官僚政治」を推進してきた自民党には絶対にできない。官僚がいないと「政治」できない政党なのだから。いや、そもそも彼らがやっている事が「政治」と言えるのかどうか。例えば「道路特定財源」という税のあり方そのものがおかしいと考えなければならないはずなのにそれにメスを入れる事さえできない政治家など「政治」を行っているとはいえない。「政治屋」としか言えないだろう。
国会議員の数が多すぎて、瑣末な人まで「政治家」を騙っているからそうなってしまうのかもしれない。
「官僚政治」から脱却した政治を望んでいる国民の多くは、実は「民主党」に期待したいと思っているはず。だけど、あまりにも情けない事しか議論できていない。

今更、自民党に対抗した政策を言っていても仕方が無い。今必要なのは民主党の「政治思想」を語る事。または民主党なりの「政治の背骨」を作り上げる事。それは自民党程度を相手にしてできる事ではない。

よく「自民党は官僚をバックにしているから法案も簡単に作成できる」「いろんな情報は官僚が握っている。しかし、民主党に官僚が協力してくれない」などという事を言う民主党議員がいるが、確かにそうかもしれないが、そんな事を行っている限り国民が望んでいる政治体制を作る事は民主党にもできない。つまり民主党が政権を執っても日本国民の生活は良くならない。よって、民主党は政権を執る事などできない。政権を渡しても良くなる事が実感できそうに無いのなら、わざわざ実績の無いところに任せる必要は無いのだから。

二番手がトップを追い落とす為にはものすごいエネルギーが必要だ。しかし、エラー続きの自民党なのに、民主党はそれを自分の利益にできない。それどころかそれ以上のエラーをして国民の支持を落としてしまう。
それは、民主党として、しっかりとした「思想」を構築できていないからではないだろうか。「寄合所帯」と言われるように「幅の広い考えの人達がいるから纏まらないんだ」という事を理由にする人もいるが、それは自民党だって同じはず。それでも自民党は「政権」という強力な接着剤でバラバラにならないで済んでいるという事なんでしょうね。

個人的に思うのは、民主党は政党としての「思想」や「方針」を、それこそ「骨太」なものを構築しなければならない時だと思う。ただ単に「政権交代」と声高に叫んでいるだけで自分のところに落ちてくると思ってるんじゃないだろうか。もう少しがんばって欲しいのだが。。。

最近は小沢一郎にそういったものを作り上げるだけのパワーは無くなっているように感じる。多くの人が言っているように政権を執っても彼は総理大臣はやらないんだと思っている。
そうなると誰が総理大臣をやるのか?
今更、菅直人鳩山由紀夫でも無いだろうから、前原誠司岡田克也になるんだろう。
逆にその世代が頑張ってくれないと、本当の政権交代にならないと思うし、そういった「新しさ」がなければ「風」すら吹かないだろう。

民主党には本当に頑張って欲しいんだけど、そう思っている人ですら「ちょっと頼りない」と思っている。政権交代までの道は「茨の道」。そう簡単に変化など起きないんだよ。
若手官僚を取り込んで自前で法案を作成できるくらいにならないと、二番手がトップに躍り出る事は難しい。

いずれにしても小沢一郎には期待したかったんだけど、もう「期限切れ」になっているのかもしれないな・・・と思っている自分がいる。

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このページは、かっちゃんが2008年1月20日 10:19に書いたブログ記事です。

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