タスポ
地域によって開始時期は違うようだが、東北では明日から自動販売機でタバコを買うには「タスポ」が必要になる。
「未成年者がタバコを購入しづらくなる」
という点ではある程度効果があると思うが、この方針によってタバコの自販機を所有している人達の収入減が問題になっているらしい。
なんでも、ある程度の売り上げが見込める場所にはJTが自販機を無償貸与していたりするらしいが、一般的な場所に関しては所有者がリース契約などで自分で負担し、損益分岐点は15万円/月くらいになるんだとか。
今までは多くの場所で20万円/月ほどの売り上げがあり、複数台設置する事で「食って」いけたが、既に3月から稼動している「宮崎/鹿児島」では、10~13万円程度まで売り上げが落ちているらしい。
食っていけないどころか、やるだけ損な状態。。。
タバコを吸わない者からすればどうでも良いこの「taspo」だけど、もし自分が喫煙者だった場合、こんな面倒なカードを申し込んでまで自動販売機で購入するかといえば、絶対買わないだろう。別にコンビニで購入すればいいんだから。
自販機を設置している人からすれば、「taspo」対応の自販機の購入代金を負担し、売り上げが損益分岐点を越えていかない状況ではやりきれないだろう。
どう考えても割に合いそうに無い「taspo」。
未成年者の喫煙を防ぐという大義名分を振りかざしているが、こんなカードを発行するよりもタバコの値段を1000円/1箱にする方がいろんな意味でいいと思うのだが。。。
よく喫煙者は「俺は多くの税金を払っているんだから大きな顔してタバコを吸わせろ」というような事を言ったりするが、実際には喫煙による医療費、受動喫煙による医療費はタバコ税以上に掛かっているという意見もあったりする。
ちゃんとした調査結果が無いから本当はどうなのか分からないけれど、非喫煙者からすればタバコの煙の中で過ごしていれば病気になってしまうように思われる。非喫煙者が病気になり、喫煙者は病気にならないという事は無いだろうから、やはり喫煙による医療費の増加の方が正しいように思われる。
いずれにしても、官僚が決めた事にろくな事が無い。
その官僚に乗っかって自分の意見がない自民党にもしっかりとした政治は出来ていない。
ちょっと賢ければいろんな方法がある事に気づくはずなのだが、馬鹿だからなのか、分かっているけど変えられないのか。。。分かっていても変えられないくらいなら、変えられる人達に代わってもらえばいいだろう。その代わりになる人達も頼り無いのは事実だが、「変えられないと分かっている人達」よりはよっぽどましだと思う。
閑話休題。
そういや、「taspo」の普及率は8~10%なんだとか。
あまりに普及率が低いので、「運転免許証」で代替できないか検討が始まるらしい。
自販機オーナーの苦悩は続く。。。
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